2018年8月1日水曜日

「ディープインパクト」巨大彗星が地球に接近!「アルマゲドン」より、こっちが好き!

 1998年に公開された。アメリカ映画。
 地球に巨大な彗星が衝突することが発覚。それを回避するために、アメリカ政府は、宇宙船「メサイア」を飛び立たせる。核爆弾により彗星の軌道をそらすのが目的だった。しかし・・・。
 世紀末が近かったためか、「ノストラダムスの大予言」にある「1999年、7の月、空からアンゴルモアの大王が降りてきて・・・」という当時、日本中で流行した予言のためか、「ディープインパクト」が公開された年の前後には、同様の設定の映画が多数公開されている。
 その中でも最もヒットしたのがブルース・ウィリス主演の「アルマゲドン」だった。ストーリーの核も、彗星からの回避方法も同じなのだから、よくも同時期に公開することにしたなあ・・・と当時は、不思議に思ったが興行成績は「アルマゲドン」の圧倒的な勝利に終わった。
 この二つの映画の大きな違いは、「アルマゲドン」がブルース・ウィリスの「ダイ・ハード」シリーズよろしく、彼のヒーロー譚として仕上げられているのに対し、「ディープインパクト」は、彗星に立ち向かうクルーのヒロイズムをテーマにはしていないことだ。
 はじめは「サスペンス」そして「SF」へ。最後には「ヒューマンドラマ」へと成熟して行く物語。
同様な設定で『アルマゲドン』が大ヒットしたために、印象の薄くなってしまったこの作品。実は公開はこちらの方が早かったのに・・・。
 ブルース・ウィリスら乗組員の活躍を力強く大胆に切り取った『アルマゲドン』に対して、こちらは、より「シュミレーション」に力を入れ、政治・マスコミ・乗組員・そして人間愛(親子愛)と多面性を持った映画に仕上がっている。多少、シュミレートに甘さも感じられるが、多くの要素を無理なく短時間にまとめきった良質の作品と言えるだろう。個人的には、僕はこっちの方が好き。映画を見終わったあと、「もし、地球が滅亡するようなことがあったとき、僕は誰といっしょに過ごすのだろう?」静かな感動の中で、そう思ったことを覚えている。
 「地球最後の時、あなたは誰とどこで過ごしますか?」

         地球存亡の危機的評価・・・・・☆☆☆☆

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