2018年10月7日日曜日

「 A K I R A 」~これぞ、ジャパニメーション!~

 1988年 日本でのちに「ジャパニメーション」の完成度の高さを知らしめるアニメ映画が公開された。
 劇場アニメ映画「アキラ」である。

 舞台は2019年の「ネオトウキョウシティ」。そこは、1988年に第3次世界大戦が勃発し、関東地方に「新型爆弾」が使用されて荒廃した日本の首都「東京」の姿だった。
 ゲリラ軍と政府軍が対立する中、主人公 金田は暴走族のリーダーとして敵対するグループとの争いに興じていた。
 金田のグループの一人 鉄雄は、暴走族同士の争いのさなか、道路に立ちすくむ「小さな影」を避けようと事故を起こし、政府軍に連れ去られてしまう。
 政府軍の実験に巻き込まれ、覚醒していく鉄雄。ひょんなことからゲリラ軍に同行することになった金田は、豹変した鉄雄と敵対していく。
 そして、「ネオトウキョウシティ」では政府軍が恐れる「アキラ」が覚醒しようとしていた・・・!

 とにかく、映像美の美しさに誰もが息をのむ。冒頭のバイクが走るシーンは、実写よりもリアルで美しい。原作は、大友克洋による「AKIRA」であるが、連載途中でアニメ化が決定したことで、自身が監督脚本を引き受け、この映画のために書き下したストーリーは、スリルとサスペンスに溢れ、見るものを近未来へと押し流していく。

 「AKIRA」が世界に発表されたことによって、日本のアニメが「子供のものではなく、大人も楽しめるれっきとしたエンターテインメント」であることを大きく印象付け、のちにハリウッド映画にも大きな影響を与えたことは有名だ。その意味では、大友克洋は黒沢監督に次ぐ日本を代表する映画人と言える。

 ちなみに、「AKIRA」の舞台のネオトウキョウシティは、翌年の2020年夏季オリンピックの開催が予定されており、劇中には「オリンピックを成功させよう」等の看板が出てくる。しかし、この映画の結末を見れば、「2020年にオリンピックは開催できない」ことは明白である。
 さて、現実の東京では無事、オリンピックを開催できるのだろうか?

  完璧なアニメーション映画!
  女の子のキャラデザインはなんとかして欲しい評価・・・・・☆☆☆☆

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