初代ゴジラから数えること29作目となる東宝製作のゴジラ作品。監督はあの「エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督だ!
この作品で特筆すべきところは、ある意味での「原点回帰」。これまでのゴジラシリーズは1954年に制作された初代ゴジラの続編として作られてきた。つまり、「ゴジラ」はすでに日本にとって脅威の存在だったり、時には宇宙怪獣から地球を救うヒーローとして描かれてきた。庵野監督はこの流れを踏襲せず、初めてゴジラが現れた初代ゴジラと同様のスタンスで、脚本を仕上げている。そのため、初代ゴジラが原水爆実験に警鐘を鳴らしたように、シン・ゴジラは3.11の東日本大震災における原発事故に警鐘を鳴らしているのでは?という印象を強く与えるシリアスなものに仕上がっている。つまり、「もし、巨大な危険生物が都心に現れたら?」というシミュレーションをもとにストーリーが練られているため、ゴジラはあたかも激甚災害のような存在であり、この映画の主人公はゴジラから日本を守ろうとする「人間」である政治家や官僚、自衛官たちなのだ。
僕は正直、これまでゴジラ映画を劇場に金を払ってまで見に行こうと思ったことはなかった。しかし、監督が庵野さん!?となれば話は違う。あの「エヴァンゲリオン」の庵野監督が、しかも日本のみならず世界中にファンを持つゴジラをフォーマットとした映画を作った、となればエヴァファンとしては見ずにはいられない!結果、期待以上のゴジラ映画の誕生に、感動の涙!まだ見ていない日本人にはぜひ、見ていただきたい至高の一本だ!
俺的、今度はウルトラマン作ってね評価・・・・・☆☆☆☆☆
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