1984年に公開された「ターミネーター」の続編として、その10年後を描いた作品。公開は1991年。アメリカ映画。
近未来に核戦争が起こり、人類は存亡の危機に陥っていた。その最中、人工知能「スカイネット」は人類に対して反乱を起こし、「人類VS機械軍」の戦争が続いていた。人類の希望は、強いリーダーシップで人類の抵抗軍を統率する「ジョン・コナー」。スカイネットは、ジョン・コナーを排除するため、タイムマシンを使い、ジョン・コナーの母親となる女性を抹殺するため、「ターミネーター(シュワちゃん)」を送り出す。ジョン・コナーの母親サラ・コナーは、ジョンが母親を守るために送り出した部下カイルとともに、ターミネーターを撃退する・・・これが、第1作「ターミネーター」のあらすじ。
ここで紹介する「T2(ターミネーター2)」は、その10年後を描いたものだ。
第1作では、まだ生まれていなかったジョン・コナーは、たくましい少年として成長。一方、母親のサラは、警察病院に収監されていた。そんな二人のもとに再びスカイネットは、ジョンとサラを倒すため、新たなターミネータ―(T-1000)を送り込んだ。液体金属で作られたT-1000は、どんな形にも変身でき、また、すべての衝撃を変形することで無効果する恐ろしいターミネーターだった。追いつめられるジョンとサラ。そこに彼らを守るために現れたのが、第1作でサラを襲った旧型ターミネータ―(T-800)だった・・・。
ハリウッド映画は、ヒットすると続編を作る傾向が非常い強い。まあ、ある程度の興収が見込めるから理解はできるが、多くの場合、第1作を超えられないことが多い。しかし、この「T2」はそんなジンクス(?)を覆す最初の映画となった。ストーリーの面白さもさることながら、CGの進化がその原動力となったのは間違いない。この映画の最大の敵T-1000は、液体金属で作られているため、どんな形にでも変形できる。この変形シーンはCGなしでは表現できなかったものである。残念ながら、日本のお家芸である「特撮」では不可能なAからBへの変形過程を実にスムーズに描いて見せている。初めてT-1000の変形シーンを見たときの驚きは忘れられない。これは、映画界において一つのターニングポイントになったと言えるだろう。
また、「シュワちゃん」立ち位置が、ジョンとサラを救うために自分の身体を犠牲にすることなど厭わない、超絶ボディガードになったことで、物語はシンプルな勧善懲悪になった。手に汗握るアクションシーンの数々に、公開時は「T2」ブームとなり、ターミネーターのテーマ曲は、誰もが知る曲となった。この後、「ターミネーター3」「ターミネーター4」「ターミネーター ジェニシス」また、美少女型ターミネーターが活躍するドラマ版も作製されているが、残念ながらストーリーは迷走し、興行成績も振るわなかった。
しかし、本当に面白いストーリーであれば続編でも指示されることを証明してくれた記念すべき作品である!!
CGびっくり元年的評価・・・・・☆☆☆☆☆
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