1999年アメリカ映画。
かつて、スティーブン・スピルバーグを一流監督の地位に押し上げた海洋パニック映画「ジョーズ」。その後、様々な形で続編や、類似した映画が作られてきたが、世紀末に誕生したこの「ディープ・ブルー」は、「ジョーズ」をリスペクトしながら、それを超えようとしたスタッフの熱い情熱が感じられる傑作に仕上がっている。
主人公はアルツハイマー病を研究する医学博士スーザン。彼女は人間に近い、脳の構造を持つアオザメの脳を遺伝子改良することで、アルツハイマー病の治療薬の開発に取り組んでいた。しかし、サメの脳の発達がスーザンの予想を大きく上回ったとき、サメは人間にとって最も恐ろしい敵に成長していたのである。海上に作られた研究施設は、協力することを知った三匹のサメたちによって、破壊され、逃げることの許されない恐怖の牢獄へと変貌する・・・・・・。
この映画で特筆すべきことは、サメが遺伝子操作によって、賢くなっているということである。海上に浮かぶ人工島の研究施設を、三匹のサメが破壊し水没させることによって、人間を自分たちの縄張りへと引っ張り込んでいくのだ。サメが襲ってくるシーンはまさに「ジョーズ」を彷彿とさせる。いつどこから、襲ってくるかわからない・・・その怖さが見ているものたちをハラハラドキドキさせるのである。
残念ながら、僕はこの映画を劇場で見ることができなかった。後にDVDで見ることになるのだが、この映画こそ、劇場の大きなスクリーンと臨場感あふれる音響設備で観たかった。そう思わせる傑作の一つである。
俺的デートムービー評価・・・・・☆☆☆☆☆
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