1980年代に、高校・大学と青春期を迎えた僕は、まさにバブル世代だが、この時期は日本にとって「洋楽ブーム」でもあった。洋楽ベストテンをファンキーに伝えるテレビ番組や、ラジオ番組がいくつもあり、とりわけその中で紹介される海外のアーティストのプロモーションビデオ(PV)は、さほど洋楽に興味のない田舎者の僕さえもわくわくさせてくれた。これらたくさんのPVの中で、当時の日本人を虜にしたのが、マイケル・ジャクソンの「スリラー」だ!狼男やゾンビがマイケルを「センター」に、歌い、踊る映像はPVと言うよりは、完成度の高い一本の映画と言ってもいい。
また、2018年の現在は、空前の学生ダンスブームであり、モーニング娘。やAKBなどのグループアイドルのダンスが毎日、テレビの電波やネットの動画を席巻していることは言うまでもないが、この一人のセンターを中心に、歌い・踊るスタイルはまさしくマイケルから受け継がれたものではないだろうか?その意味で、今の若者たちは、知らずにマイケルの影響を受けているのだ。
そんな僕らのヒーロー、マイケルが亡くなってからもうすぐ10年がたとうとしている。生前、彼は病魔やスーパースターであるがゆえに多くのトラブルを抱え、音楽活動を断念していたが、亡くなった2009年、復活を賭けたコンサートツアーを計画、その成功のために病魔と闘いながら、リハーサルを重ねていた。このコンサートツアーこそ「THIS IS IT」だった。
しかし、多くの人が知るようにこのコンサートは、マイケルの急死によって、中止を余儀なくされる。世界中の人々が嘆き、悲しむ中、マイケルのコンサートスタッフがリハーサル映像や、共演者のインタービューを編集し、映画として発表したのが、映画「THIS IS IT」だ。この映画がマイケルの想いをどれだけ観客に伝えきれたかは、わからない。しかし、スクリーンで踊る彼は、時に鋭く、時に優雅に、そして間違いなくカッコいい、僕らのヒーローだった。
マイケル・ジャクソンに愛をこめて・・・・・☆☆☆☆☆
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