物語の舞台は現代の日本。しかし、「サトラレ」と呼ばれる一千万人に一人の割合で生まれる「異能力者」が存在する事が前提である。彼ら「サトラレ」はIQ180を超える知能を持ち、あらゆる分野で活躍する可能性を秘めた人類の至宝だったのだ。と同時に彼らは、その思考を周囲数十メートルにわたってテレパシーとして、飛ばしてしまう。そう、彼らの意志に関わり無く、彼らの「考え」「想い」「意志」が不特定多数の人間に漏れてしまうのだ。
物語の主人公健一は、日本で確認された7番目のサトラレ。しかし、彼はサトラレがもっとも適していない職種、外科医を目指してしまうのだ。病状の守秘義務が大前提である医師。自分がサトラレと気づいていない健一。そして、健一の唯一の肉親である祖母が病魔に倒れた事によって、物語は大きな展開を向かえる。
原作コミックを読んでいた自分は、アイディアに無理があるし、構想は洋画「トゥル-マン・ショウ」の焼き増しに思えたので、さほど期待していなかった。ゆえに、映画公開時は映画館に行くことなく、DVDで鑑賞する事になったのだが・・・。
正直、映画を見てこんなに涙を流したのは、いつ以来だろう。ばあちゃん子として育った自分の胸は涙に溢れた。邦画を馬鹿にしていた自分だったが、ハリウッドがCGアクションに走っている今、このような物語が生まれた事は、邦画の新しい息吹を感じさせてくれた。みなさんににぜひとも見ていただきたい一本。とにかく感動を保障します。
俺的邦画もなかなか頑張ってるよ評価・・・・・☆☆☆☆
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