2018年7月7日土曜日

「タイヨウのうた」YUIの演技がとてもピュア!難病ものの新しい答!?

 2006年公開された、シンガーソングライターYUIの女優デビューとなる映画。
 主人公「雨音 薫」はXPと呼ばれる難病を抱えていた。太陽の光にさらされると、皮膚疾患や神経障害が徐々に身体を侵していく治療法のない病気で、薫は太陽の出ている昼間は日の光が入ってこない部屋で静かに眠り、夜になると目を覚ますという日常を送っていた。そんな薫は、夜になるとギターを抱えて、町の小さな駅へと出かけていく。駅前の広場に腰をおろし、アロマキャンドルを灯すと、ギターを手にする。ギターの響きに合わせて、薫の細く切ない声が、静かに、しかし、確かな息吹をともなって広がっていく・・・。
 こんなオープニングで始まる「タイヨウのうた」は日本映画に多い、難病もののラブストーリーの王道である。ただ、ストーリーの最後は悲しさの中に、すがすがしさと主人公の周囲の人々に確かな何かが残されたことを実感できることが、他の悲恋映画との違いを明確にしているように思う。
 この映画で、演技に初挑戦しているYUIの演技は、正直、つたない。そのつたなさが、初めて人を愛した女の子のういういしさを感じさせるものとなっており、とてもかわいい。彼女の透明感のある声と、疾走感のある歌が、短いが確かな青春と初恋のはかなさを訴えかけてくる良作である。
 ちなみに、前後してドラマ版がエリカ様主演で放送されているが、僕はこちらの方はみていない。また、2018年、ハリウッドでリメイクされた「ミッドナイト・サン」が公開予定である。

             俺的YUI評価・・・・・☆☆☆☆

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